黒帯への挑戦3回目(2004年7月11日)

 前回の反省より基礎体力から改善するために練習記録簿を作り、ランニング、昼休みの早足散歩、ゴム紐を利用して家での打ち込み練習とちょっとは努力したつもりではあったが、逆にランニングによる左膝関節炎の悪化や6月の風邪や出張による3週間の練習休みがあり、基礎体力的にはあまり向上しなかったかも。但し、梅雨の暑い中、普通なら暑いだけでバテるのに練習に行く気力だけは残っているので少しは前進かも。

 9時前に試合場に入り、柔軟体操を充分にやる。打ち込みの相手がいないので、近くの中学生に頼んで相手をしてもらう。30本も打ち込みをすると汗が止まらない状態になり、汗を拭うタオルが湿ってくる。とにかく試合場が暑い。じっとしていればそれ程ではないが、一旦汗が出始めると止まらない状態になる。試合前にばてそう。

 さて、結果ですが、相手は高校生。私より一回り体格的には小さいが、がっちりタイプ。組み手もちょろちょろ逃げることなく、普通に組むことが出来た。これまで相手の様子を見て、そのまま負けることが多かったので、力で相手の攻撃を封じながらたった一つの技、支え釣り込み足を何度か掛けるが、相手も力で抑えて来るので技が掛からない。相手には周りから声援が凄い。『かつげ!かつげ!』『右腕を振れ』とか。相手も背負い投げを掛けてくるが、引き手を押え込んで相手を背負う体制にも入れさせない。こちらも積極的に小外刈、支え釣り込み足を掛けようとするが、全く効かない。

 ここで審判員より『待て』の宣告があり、相手に『指導』。

 この後、相手が応援者からの『右腕を振れ』で、右腕を左右にパタパタと振り始めた。一瞬、集中力が欠けた瞬間に大内刈りで倒され、『技あり』を取られる。そのまま縦四方固めで固められる。押え込みは強くなく、相手の両襟が目の前にあり、充分隙間もあったので、十字絞めに入ろうかと襟に手を掛けるが辞める。十字絞めに入ろうとした理由は以前に道場で練習中、押え込まれながら下から十字絞めに入ったら、3秒位で相手の力がすっと抜ける状態(落ち始めかな?)になるのに味を占めたため。下から両襟に手を掛けながら辞めたのは、何となく正統派でなく後ろめたい気があったからかも。思い直して、逃げに入るが気力が今一。頑張れば逃げれそうだが、相手の応援が耳の横から聞こえてくる。『足を掛けろ』と来れば、ちゃんと足を掛けに来る。それを外してブリッジでもうちょっとの所まで行くが、結局一本負け。

 試合が終わってみると、試合中は感じなかったが、腕の握力が無くなっている。立ち技のときに力でガチガチに相手を押え込んでいた為だと思う。力では試合に勝てないことが分かった。今後はちょと方針を変えよう。前回もこんなことを言ってたかも。

 今日の他の試合を見ての収穫。

 いました、いました私以外にも頭の剥げた中年男性。(私以外にもは、中年男性に掛かります)40代かな?あせらず、ゆっくり寝技に持ち込むやり方で結局4人抜き。力ではなく、相手の隙が出るのを待って倒したり、相手の技を返して寝技へ持ち込むパターン。動きは早くは見えないが、安定した押え込みでした。

 もう一人は女子黒帯の部。高校生ですが、立ち居振舞いの美しい人っているんですね。試合中も。相手は体格もでかくて、私でも押しつぶされそうな凄い人で、結構勝抜いてたので実際に強いのでしょうが、その相手に全く動じることなく、流れるような動き?何と表現していいのか、分からないのですが、こんなの見たの初めての経験でした。2人位勝ってましたから、動きの美しさだけでなく、実際に強いとは、凄い。

 尚、当道場から香月先生の2姉妹も出場。
 妹ちゃんは初出場で高校生相手に大奮闘。
 1人目は、内股で「有効」を取った後、そのまま押え込みで「1本」。
 2人目は、背負い投げで「技あり」を取られるも、押え込みを逃げ、逆にその後、内股で「1本」。
 3人目は、跳ね腰を掛けようとしたところを返されて「有効」を取られる。その後、大外刈で「技あり」を取られ、負けるが、中1ですから。将来が楽しみ。
 お姉ちゃんは1人目は、払い腰で「有効」を取り、そのまま押え込んで「1本」。
 2人目は、残念ながら払い腰?で崩され、そのまま押え込みで「1本」取られる。
 二人とも黒帯近い。全然、前に進まない私。くじけそう!

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